2010年11月30日火曜日

愛と性と金

真理は
愛があれば性なくしても金は得られる
愛があれば金なくしても性は得られる
と女と男の認識が異なるということです。

性があれば金なくしても愛は得られる
性があれば愛なくしても金は得られる(仮の真理)
金があれば性なくしても愛は得られる
金があれば愛なくしても性は得られる(仮の真理)
などということは真理ではありません。

“皮肉に、ぶりっこに、揶揄に、インテリ女の直接罵倒に、なんという醜いことか。”
が発生するのは
性があれば金なくしても愛は得られる
金があれば性なくしても愛は得られる
ということの何らかの誤解ではないかと思われます。

愛は愛によってしか得られず
性は愛によってしか得られず(これを男はときどき金がなくてもと認識)
金は愛によってしか得られず(これを女はときどき性がなくてもと認識)
ということもまた真理です。

なお、すべての人間は受精卵のときには女性です。妊娠6週目にY染色体がある受精卵はテストステロンという男性ホルモンを大量に発生して精巣を含めて男性が作られます。その意味で聖書にある男性の肋骨から女性が作られたという記述は間違いであり、女性から男性が作られると言われています。そうすると性が超えられないのは愛も金も超えられないのと同じことだと思われます。

女にはかなりうんざりさせられる?

うんざりとは物事に飽きて、つくづくいやになるさまだそうですので、とてもうんざりしてはいられないような愛の真理についてお話しましょう。
それは愛についての認識は女性と男性で全く異なるという真理です。
二人の男女が出会って愛が生まれるわけですが、女性は性的関係は男性からの対価が得られると思っています。対価は狩猟採集時代であれば、鳥肉や鹿肉であり、歴史時代であればお金です。一方男性は性的関係は対価を支払わなければならないと感じています。このことがProstitutionが最初の職業と言われる由縁でしょう。Prostitutionは言葉としては敬意が払われているようにも思えます。似た言葉でInstitution、Constitutionなどは立派な言葉です。stitutionは立つという意味らしくProstitutionは前に立つが語源のようです。売春婦にはa prostitute; a whore; a streetwalkerなどの言葉があるようですが、whoreは軽蔑的な意味だそうです。
話が逸れましたが、愛についての真理はこれからです。愛がない状態から愛がある状態に移行して男女が性的関係を持ち始めると愛の概念が生まれます。男性は愛があれば、お金あるいは鹿肉なしでも性的関係が得られると思っていて、女性は愛があれば、性的関係なしでも鹿肉あるいはお金が得られると思っていることが愛の真理です。どちらが良いとも言えず、お互いに自分勝手としか言えないような真理です。

2010年10月4日月曜日

軍事技術と植民地の消滅

核武装の費用対効果は悪過ぎる。また最近の先端技術による軍事技術の費用対効果も悪過ぎる。かっては軍事技術によって戦争に勝利することは勝者にとって大きな利益であり、敗者にとって大きな損失であった。理由は勝者は敗者から領土、賠償金、権益を獲得し、植民地とすることもできた。しかし第二次世界大戦で最も遅れて参入した殖民帝国日本を降伏させた後、先進の殖民帝国である連合国は日本をその植民地主義によって断罪した。東京裁判でインドのパール判事は日本を断罪するのであれば連合国も同罪であると主張し、日本の有罪に反対した。その後世界中のすべての植民地はあいついで独立した。そしてソ連と米国は共産主義対自由主義として軍事的に対立したが、その軍事技術の費用対効果が悪過ぎたためにまずソ連が解体した。そして米国も衰退した。1ドル、360円だったのが、今は100円以下にまで下がってしました。これは平和技術が軍事技術に比べて有効であることを示している。つまり植民地をつくりその収奪ができない現代では軍事技術は費用対効果が悪過ぎて自国民までも養えなくなる。ローマ帝国の執政官カトーはカルタゴを攻撃するためにカルタゴを植民地にすれば美味なイチジクが手に入ると演説し戦争の目的は明確に植民地の獲得であった。中国の鄧小平は日本の経済と技術力に圧倒されて、「経済がほかの一切を圧倒する」という政策を打ち出して日本に追随した。韓国、台湾、マレーシアなどは日本の経済優先にそれ以前から追随して成功していた。ロシアのプーチン首相は民生技術(平和技術)では中国と競争しない、軍事技術を中国に売ると言って、未だに軍事技術の優先をやめないので、国の経営が危うくなると思われる。核武装が費用対効果で有効なのは恐竜絶滅の原因とされる巨大彗星衝突と同じような彗星が再び地球に衝突する前に宇宙空間で核ミサイルによって破壊することだけと思われる。その意味で中国は二回目の月周回衛星の打ち上げに成功して着々と月基地の建設をすすめようとしているので、日本は1回目の月周回衛生かぐやでは先んじていたが、月の資源を確保するためにもかぐや2号機を早く打ち上げるべきだと思う。核武装する金があれば月基地建設で中国に先んじることが必須である。

2010年10月1日金曜日

恐らく、ニーチェは間違っている。

恐らく、ニーチェは間違っている。イエス・キリスト処刑後、わずか30年余りでローマ帝国の暴君ネロはキリスト教徒が美徳として飾り立てた弱者の粉飾物のために偉大な哲学的建造物であるギリシャ・ローマ神話の神々とともに滅びてしまった。第二次大戦後、軍事技術が先端技術を推し進めると言われ、原水爆開発、宇宙開発に鎬を削ったが、弱者の国の総理大臣の池田勇人がフランスを訪問してドゴール大統領と会見後、トランジスタ・ラジオのセールスマンと揶揄されても平和技術が先端技術を推し進めるようになった。農村のピックアップ・トラックであるトヨタ・ハイラックスがアフリカのチャドの内戦で政府軍に使用されて荷台に対戦車ミサイルを載せて、反政府軍を支援していたリビアのカダフィ大佐の戦車隊を迎え撃つことに成功した。その後カダフィ大佐は核武装をあきらめることになる。米国の軍事技術は日本の平和技術に敗れ去ってはいないが互角の戦いだと思う。アップルのiPODは軍事技術ではないが、ソニーのウォークマンが抜き返す可能性がある。美徳として飾り立てた蝶の舞が蜂のように強者の鎧の隙間を刺すことも多い。中国を統一した強大な隋は高句麗遠征で簡単に敗れ去った。小さな昆虫でも巨大な恐竜でも生き残るのは費用対効果の見極めと小沢一郎氏が青春時代に見た映画「山猫」の中のせりふ、今までと変わらず生き残るためには私たちは変わらなければならないということです。

2010年9月30日木曜日

核武装の費用対効果

白村江で百済・日本連合軍が唐・新羅連合軍に大敗したときの唐の勢力範囲は中華史上最大であり、西域においても北の蒙古高原においても南のベトナム方面においても至るところで版図を拡大していました。現在の中国はその頃と同じような超大国になる可能性があり、日本としてはその勢力拡大の動きに対しては当然力で対抗する必要があります。白村江の敗戦後、九州沿岸の防備を堅固にするために全国から防人を集めて防御体制をつくり朝鮮半島からの浸入に備えました。今、必要であれば核武装もすべきだと思いますが、問題はその費用対効果です。ika18氏のコメントにある核搭載の攻撃型原子力潜水艦を自力で開発する、あるいは米国から購入するのは良い案かもしれません。広島に落とした原子爆弾を米本土からテニアン島まで運んで来た米重巡洋艦インディアナポリスを積荷の原子爆弾を降ろした三日後に日本海軍の潜水艦伊58が三発の魚雷で撃沈しましたので、日本は潜水艦による攻撃は得意だと思います。別の案としては、普天間の米海兵隊を高知龍馬空港に移設し、中国海軍が沖縄、九州を攻撃しているときに、中国海軍の舟山軍港の背後に米海兵隊と自衛隊が強襲上陸することです。母港に帰れなくなれば、燃料切れで艦隊は自滅します。鳩山由紀夫氏が主張する東アジア共同体に意味はなく、ヨーロッパ共同体は強大なソ連と米国に対抗してつくられたものであり、日本が強大な中国に対抗してつくるのであれば西太平洋共同体であり、当然中国は加盟できません。また別の案として私は今アフリカのマラウイに在住していますが、現代的な交通の利便性から言えば地面や海がつながっていなければ共同体や連邦国家をつくれないわけではありません。日本とマラウイが連邦国家になれば日本は豊富なアフリカの資源にアクセスできるようになり、海のないマラウイは日本の沖縄や北方領土を日本と共有できます。マラウイ大統領が北方領土を日本に返せとロシアに強く主張できるでしょう。中国は今マラウイ始めアフリカ諸国に資源を狙って強力に進出しています。小沢一郎氏が円高の間に資源に投資しろと言うのは中国への対抗であることは言うまでもありません。

2010年9月21日火曜日

カレル・ヴァン・ウォルフレン氏の論文「日本政治再生を巡る権力闘争の謎」

カレル・ヴァン・ウォルフレン氏の当論文は、以前にもネットで紹介されていたので読んでいましたが、改めて読みました。山縣有朋と平沼騏一郎が作り上げた官僚と検察の機構について新たに客観的に認識し直すことができました。再度読み直してその強力な官僚・検察の統治機構に国民から選ばれた政党人として戦い続けた原敬のことを小沢一郎氏と同じ岩手県の政治家として思い出しました。今回の民主党代表選において小沢氏は最初の地方行脚の高知県須崎市の演説で「政治生命をかけて、私自身の命をかけて、みなさんとのお約束を必ず守る」と述べ、次の日には栃木県で演説されました。その演説や行動は坂本龍馬や浜口雄幸や原敬を思い出し、そして「僕には夢がある、国民の生活が第一」の言葉にキング牧師やケネディ大統領やリンカーン大統領を思い出しましたが、それらの優れた政治家は非命に倒れた政治家ばかりでした。しかしながら、昨日9月20日のasahi.comで小沢氏が「負けたおかげで来られた」と岩手県で結婚披露宴に出席して話されたというニュースを見ることができました。現在の世界で最も卓越した政治家としてカレル・ヴァン・ウォルフレン氏に高く評価されている小沢一郎氏が日本の政界に今も存在していることの幸せを実感しています。小沢一郎氏は代表選で菅直人氏とではなく非命に倒れた政治家の歴史と戦っていたのかもしれません。

2010年9月16日木曜日

中国海軍の目標

中国海軍の目標は米国海軍と太平洋を真中で分け合うことだと思います。これは80年前の日本海軍も考えたことで、そのために軍艦比率5:5:3では同意できず、5:5:3.5を主張しました。太平洋を米国と分け合うためには大日本帝国の資源は少な過ぎたために満州へ進出したと思います。しかし満州には石炭はあったが石油はなかった。もし満州に石油があれば、真珠湾攻撃のようなあれほど余裕のない攻撃をする必要はなかったと思います。7ヵ月後に石油備蓄はなくなり軍艦は動けず魚雷を避けることができなくなるというのは大変な恐怖だったと思います。しかしそのために中国とも米国とも戦うことになり挟み撃ちになってしまった。それでも満州に石油が出ていれば互角に戦えたと思います。経済成長が著しい中国は膨張すると思います。南シナ海でも東シナ海でも中国の影響が大きくなります。米国と太平洋を真中で分け合うために大東亜共栄圏を日本海軍が考えたように中国海軍も同様のことを考えると思います。日本は地政学的に中国との関係は必ず悪化しますので、日本にとっては太平洋のバランスは西太平洋の半島および島嶼地帯(日本も含む)で取った方が賢明です。米国と敵対すると再び中国と米国の間で挟み撃ちになってしまいます。その意味で小沢一郎氏が言うように円高の間に資源に投資すべきです。中国はアフリカを含め世界中の資源に投資しています。国策のない菅内閣のドル買い介入では紙切れのようなドル債権をつかまされるだけです。

民主党代表選の結果

小沢一郎氏は代表選がこのような結果になることを読んでいた可能性があると思います。そして、菅直人氏が続投しても、普天間問題、経済問題、ねじれ国会で行き詰まり、首相辞任に追い込まれるときが来る、そのときに圧倒的支持で、小沢一郎氏の政策と小沢総理が求められると。その意味で国会議員200の数字は大きく、菅直人氏支持の206は烏合の衆だと思います。普天間問題が鳩山由紀夫氏を首相辞任に追い込んだと同様に菅直人氏も首相辞任に追い込まれると思われます。国外、県外、県内の選択肢のうち辺野古移設が沖縄県民の了解を得られる可能性はほとんどなくなっています。そしてグアム移転もグアムのインフラ問題、追加移転費の問題で困難になって来ています。小沢一郎氏が今回の代表選の地方行脚の最初に高知県を選び、高知龍馬空港のある南国市周辺の須崎市、高知市、香南市で演説したのは意味があると思います。普天間の移設先を県外にするしかなくなった場合は高知龍馬空港を検討することになります。海兵隊員8,000人と家族9,000人合わせて17,000人の住居が必要です。須崎市、高知市、南国市、香南市に2,000戸づつ、最新の太陽電池およびオール電化の設備をしてエコ・シティとすることができます。軍事的観点で言えば、中国海軍の進出により、沖縄の米軍基地、九州の自衛隊基地が攻撃されている場合、かなり離れた高知龍馬空港から海兵隊の強襲上陸部隊を中国海軍の最大の軍港である舟山群島の舟山軍港の背後に派遣することができます。

2010年9月8日水曜日

【天声人語 2010年9月7日(火)】の添削

朝日新聞の天声人語は意図的な偽装だけでなく明らかな間違いが多いので添削してみました。

【天声人語 2010年9月7日(火)】の添削
選挙のことを「デモクラシーの祭り」と言ったのは英国のH・G・ウェルズだという。SF作家として知られるが、すぐれた文明批評家でもあった。その「祭り」が残暑の日本で佳境に入ってきた。そして一般の国民は踊りの輪を息をつめて見つめている▼この「首相選び」は政治史に残るだろう。そして祭りばやしが高鳴るほどに主権者は国民という思いは募る。〈いつの日か直に決めたい国の顔〉と先の川柳欄にあった。「直に決めた」といえる去年の祭りを希望に満ちて思い出す方もおられよう▼さて、どちらが首相にふさわしいか。小紙の世論調査では65%が菅首相をあげ、小沢前幹事長は17%だった。他紙も似た傾向のようだ。しかし、ネットやブログでは逆に小沢前幹事長が圧倒的にリードしている。そして新宿や大阪の演説会での小沢コール。いずれが民意の真実か測るのは難しく、民意の川は菅さんを浮かべて流したいが、民意の海は小沢さんを高潮で持ち上げたいと見ていいだろう▼民主的なコントロールとは、主権者国民によって選ばれた代議士による多数決によって結論を出す、という考え方で成り立っている。バッジ組みは、新人議員とて支持者の意向、利害損得の渦中にあろう。民意が正しく反映されることを願うばかりだ▼もとより政治は国民を前提とする。そして政治家とは政策の対立の中で勝者をめざす人たちだ。そして小沢さんの出馬には僕には夢があるという政策の実現への希望がある、このままでは国民の生活が破綻するという思いから勝負に出たような――。このあたりの心の決意に人は鈍くない▼去年の祭りでの熱を帯びた参加は、1年経ってより激しい祭りへと進化するのではと期待されている。頼りなげな清廉にせよ高潮のような剛腕にせよ、選ばれるのは村の希望であり、国の顔である。

2010年8月19日木曜日

多情多感?

これはもしかしてマリリン・モンローと同様の女性の男性全般に対する愛と不信と復讐を示しているのかもしれません。心理的原因としては幼児期に母親と一緒に父親から捨てられることが考えられます。男性が幼児期に父親と一緒に母親から捨てられる場合もやはり女性全般に対する愛と不信と復讐を示すことがあります。アレクサンダー大王や織田信長にもその傾向が見られます。男性が母親と一緒に父親から捨てられる場合は愛と不信と禁欲を示すことになります。イエス・キリストやレオナルド・ダ・ヴィンチにその傾向が見られます。同様に女性が父親と一緒に母親から捨てられる場合は愛と不信と禁欲を示すことになります。例としてはエリザベス1世や式子内親王が考えられます。捨てられるの意味は心理的あるいは物理的にやむを得ず離れて暮らすことも含まれます。
この小生の仮説が心理学的に正しいかどうかはより多くの例が必要であるとともに両親が円満に子供を育てられない場合にもその子供の可能性は開かれていることが示されていると思います。

2010年8月17日火曜日

資本、ネーション、国家

国家は社会構成体を政治的価値として空間的に支える構造であり、ネーションは民族を歴史伝統的価値として時間的に支える構造であるとすると、資本は商品あるいは生活必需品の交換により蓄積される社会構成体の活動であり、巨大化した銀行資本や産業資本が経済的価値として国家やネーションと同様に構造のように見えたとしてもそれはあくまで活動であり、資本、ネーション、国家を三位一体と考えることは困難です。むしろ資本がネーションや国家を利用したり、あるいは国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス党)に資本家が協力したように国家、ネーションが資本を利用するのだと思われます。マルクスの剰余価値説において資本が労働による生産価値を収奪しているように見えたとしてもそれは交換により社会構成体の全体としての有益性が増大していて、信長の楽市、楽座のように経済が進展します。問題は資本が常に労働による生産価値を過小評価してしまうことです。柄谷行人氏の生産様式ではなく、「交換様式」から世界史を見るという視点であれば、資本は生産財蓄積と独占というよりも交換様式そのものであり、交換様式の多様化は資本の多様化であり、その融通性と分散化によって、世界共和国的な国家やネーションの枠組みを超えた構造に進展する可能性があると思います。

2010年8月10日火曜日

交換様式から社会構成体の歴史を見直す

マルクスの資本論は商品価値の中には生産による価値の創造のみがあり、交換による価値は存在しないことを主張していると思います。そして資本は商品の交換によりみかけの価値を付加して、資本の蓄積を行い労働者の生産による価値を収奪すると考えています。しかしながら交換による価値の創造はないとすることは資本論の問題であり、生産による価値の創造と交換による価値の創造が社会に利益をもたらし、社会を構成させていると思います。その意味で柄谷行人氏が「本書は、交換様式から社会構成体の歴史を見直すことに、現在の資本=ネ-ション=国家を越える展望を開こうとする企てである。」とされていることはとても期待されます。しかしながら資本論から由来された共産主義イデオロギーよりも貨幣経済が始まって以来の資本主義の方が社会構成体にとって有効であることはすでに証明されていると思います。問題は資本がそれ自体として蓄積され、集中化され貧富の差を増大させる方向にしか進まないことです。交換様式の変遷は技術革新の影響を受けているだけであったという結論であったとしても、交換様式の多様化と制度による法的規制により資本の偏在性、集中化が緩和され、融通性、分散化により世界共和国的な方向に進む可能性があります。

フッサールの超越論的主観性

105年前に始まった現代科学においては純粋客観は前提とできず、量子力学の不確定性原理により、主観に影響されない客観はなく、また相対性理論により主観に影響されない絶対空間、絶対時間は存在しないとされています。その意味でフッサールの超越論的主観性が現実や現象とより深く関わり合うための主観の態度であり方策として客観との融合を希求することであれば現代的意味のある概念と思われます。しかし、もし超越論的の意味が世俗や現実を節度無く超えた直感的な主観であれば科学的客観を包み込むことはできず対立してしまう可能性があります。

2010年7月2日金曜日

菅直人首相はバカ殿様を演じているのか?

菅直人首相はバカ殿様を演じているのか、舛添要一・新党改革代表に「税制のイロハも知らない。タックスは政治家の基本。政治家も辞めてもらわないといけない。」 と言われるように本当の馬鹿なのかわかりにくいところがあります。金融危機の再発防止について協議されたG20サミットで、先進国が2013年までに財政赤字を少なくとも半減させるとの目標を盛り込んだ首脳宣言をまとめましたが、日本は債務残高が飛び抜けて大きいが、そのほとんどが国内の貯蓄に支えられているため、例外的に目標を守らなくてもよいことになったそうです。これは菅首相が頑張ったのか、黙っていたらそうなったのか、財務官僚が頑張ったのかよくわかりません。それでもそれ以降バカ殿は2、3年後にギリシャのように財政が破綻するとは言わなくなりました。しかし今度は低所得者には消費税を還付するなどとわけのわからないことを言って、財務省の幹部は「発言が混乱を呼べば、結果的に増税がさらに難しくなる」と気をもむでいるようです。このようなバカ発言でよければ、僕なんかも「消費増税して、年金や社会保障に使ってもらわなくても、国債は大部分国民の貯蓄に支えられているので、財政赤字で結構、消費増税してバカ殿にわけのわからないことに使われるより、せっせと郵便局に貯金するので、財政赤字の国のバカ殿は赤字国債で郵便局に平身低頭して年金や社会保障をまかなってもらいたい。」と言いたくなります。バカ殿もわかっているのか、羽交い絞めしてでも消費増税させないという国民新党の亀井静香代表と心と心はちゃんと通じていると言っているので、国民新党に民主党の票が流れるのを期待しているのかもしれません。

2010年5月12日水曜日

ネアンデルタール人の遺伝子

ネアンデルタール人のゲノムの解析の結果、アフリカ以外のヒトはゲノムの1~4%がネアンデルタール人由来と推測できたそうです。アフリカを出た初期のヒトは10万~5万年前の間に中東でネアンデルタール人に遭って限定的に交雑し、その後、欧州やアジアに広がったと考えられるという発表です。

そうするとイスラエルのカフゼー遺跡とスフール遺跡でネアンデルタール人とクロマニヨン人が隣人として暮らしていたことがとても重要になる。遺伝子の交雑はどのようにして起こったのだろう。戦争と平和のどちらが交雑により寄与するのだろう、言い換えれば憎しみと愛のどちらがより交雑に寄与するのだろう。

6万年後の再会

恋人の肌は漆黒で苦いコーヒーのように滑らか
コーヒーを薄めると中途半端な茶色の肌に変わる
もっと薄めると北国の雪のように白くなるものかどうか
墨絵の濃淡よりもこの肌の画布は瑞々しく息づいている

サハラ砂漠の南の故郷を旅立ち一度も戻ることはなかった
1年に1キロメートル東に住処を移しアジアの端に達した
集団の人数は100名いれば他の集団と婚姻血族して
娘を嫁に出し息子に継がせ集団の遺伝子は劣化しない

1世代30年として4人子供を育て次の世代に託す
1000年経てば集団の人口は10億人になる
この人口爆発の圧力が世界に人類が広がった理由
経済的に成功しても故郷への思いを忘れたことはない

苦いコーヒーが甘美な愛となり故郷の記憶を呼び覚ます
遺伝子が離れ肌の香りを忘れ言葉を忘れて6万年
見合わせる目が信じられるかどうか疑い戸惑い
抱き合って肌を触れ合い手探りのみの常夏の愛の夢