2010年9月21日火曜日

カレル・ヴァン・ウォルフレン氏の論文「日本政治再生を巡る権力闘争の謎」

カレル・ヴァン・ウォルフレン氏の当論文は、以前にもネットで紹介されていたので読んでいましたが、改めて読みました。山縣有朋と平沼騏一郎が作り上げた官僚と検察の機構について新たに客観的に認識し直すことができました。再度読み直してその強力な官僚・検察の統治機構に国民から選ばれた政党人として戦い続けた原敬のことを小沢一郎氏と同じ岩手県の政治家として思い出しました。今回の民主党代表選において小沢氏は最初の地方行脚の高知県須崎市の演説で「政治生命をかけて、私自身の命をかけて、みなさんとのお約束を必ず守る」と述べ、次の日には栃木県で演説されました。その演説や行動は坂本龍馬や浜口雄幸や原敬を思い出し、そして「僕には夢がある、国民の生活が第一」の言葉にキング牧師やケネディ大統領やリンカーン大統領を思い出しましたが、それらの優れた政治家は非命に倒れた政治家ばかりでした。しかしながら、昨日9月20日のasahi.comで小沢氏が「負けたおかげで来られた」と岩手県で結婚披露宴に出席して話されたというニュースを見ることができました。現在の世界で最も卓越した政治家としてカレル・ヴァン・ウォルフレン氏に高く評価されている小沢一郎氏が日本の政界に今も存在していることの幸せを実感しています。小沢一郎氏は代表選で菅直人氏とではなく非命に倒れた政治家の歴史と戦っていたのかもしれません。

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