2010年8月10日火曜日

フッサールの超越論的主観性

105年前に始まった現代科学においては純粋客観は前提とできず、量子力学の不確定性原理により、主観に影響されない客観はなく、また相対性理論により主観に影響されない絶対空間、絶対時間は存在しないとされています。その意味でフッサールの超越論的主観性が現実や現象とより深く関わり合うための主観の態度であり方策として客観との融合を希求することであれば現代的意味のある概念と思われます。しかし、もし超越論的の意味が世俗や現実を節度無く超えた直感的な主観であれば科学的客観を包み込むことはできず対立してしまう可能性があります。

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